すばるさんちは昨年までラッキーくんという白くてちょっとオトボケな可愛い犬を飼っていたし(天命をまっとうした),Norikoさんも以前テリアを飼っていたことがあるそうなので,みなさん犬好き。ということでムギも同行した。
すばるさんちは,海や山の自然を思う存分楽しむための家だ。
入口にはバラのアーチ,足元には春の花がたくさん咲き,花壇にはいろいろな種類のハーブが,少し離れたところにある畑には野菜が育っている。お隣さん同士での野菜の貸し借りも日常茶飯事らしい(すげー!)。少し山に入れば季節の野菜,今ならワラビや筍がどんどこ採れる。波打ち際を4WDで走って堤防に行けば,シマダイやらアイナメやらが釣れる。砂を掘れば大きなハマグリがゴロゴロ。1Fにはお父様手作りの広いウッドデッキがあって庭を見ながらの食事が楽しめる。さらにそれとは別に庭にテーブルと丸太の椅子があって,BBQもし放題だ。
…と書くと宝の山みたいだけれど,実際はすばるさんご両親が丹念に手入れした植物たちであり,ご両親が詳しいからこそ採れる山菜であり,技術とノウハウの結集で釣り上げる魚や貝,なのだが。
それらを楽しむために訪問した,いいとこ取りの私たち。そして家の中には随所に「オカンらしさ」が溢れている。だからちっとも畏まった感じじゃなくて,じぶんちみたいに気楽なのも素晴らしい。

庭のものと地のものがたっぷりのお茶やお昼をご馳走になり,海へ遊びに行った。
もちろん4WDで海岸走りまくり。
海岸は遠浅で何キロも砂浜が広がっている。松の防風林が砂浜にせり出し,その周りには野の花がいっぱいに咲き乱れている。

その海岸沿いには2kmくらいの遊歩道がある。磯の風に吹かれ波を眺めながらの散歩が楽しめる。
お昼ご飯にお刺身やら「その辺で採った野菜」のサラダやら筍ご飯やらをお腹いっぱい食べた私たちにはちょうどよい腹ごなしだ。
ムギは家庭科でいうところの「半返し縫い」の要領で,ヒトの1.5倍くらいを行ったりもどったりで楽しんでいる。

海岸におりるとムギは大興奮。
磯の匂いも動物の落し物も何もかもがおもしろくて楽しくて,ヒトの10倍くらいをグルグル走り回り,もう何がなんだか支離滅裂なことになっている。
よかったねえ。
家に帰って一休みしたらさっそく夕食だ。それにしても徹底した居候っぷりだ。
ちょっと普通では見ることができない(料亭に卸すものらしい)立派なハマグリを,10個!も食べたことよ。
地の野菜はどれも甘くて味が濃く,小さいメロンのあっさり漬けなんてメロン嫌いの私にもおいしくて何個でもポリポリ食べられちゃう。
筍ご飯の超ビッグなおにぎりを2個と,お漬物用のメロンをお土産にいただいて大満足で帰途に着いた。ご両親にはほんとうに感謝だ。
唯一の悲しい出来事は,空き地でムギと遊んでいて枯れ枝に激突し,顔から流血してしまったことである。2日経った今でも傷と内出血で不細工顔になっているが,しかしこれは時間と共に解決する問題だ。思い出はハッピーだ。
勝手ながら,また季節の移り変わりと共に訪問することを固く心に誓っている。ムギの心も同じであろう。

