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ゆれる

要約すると
田舎(たぶん山梨?)の冴えないガススタンドを継いで同じことの繰り返しな日々を過ごす兄・ミノル(香川照之)と、東京で写真家として派手な毎日を送る弟・タケル(オダギリジョー)、二人の共通の知人チエ(だっけ?)をめぐって実にややこしいことになる話。

思ったこと
オダギリジョーと香川照之の二人が出ていて、かつ伊武雅刀と蟹江敬三が脇を固めている、というキャストのみでつい見てしまった。けっこう前の映画で好評だったことはなんとなく知っていたけど。

まずはオダギリジョー。かっこよくてやや嫌なやつがうまい!ベッドシーンがいい感じ(笑)。
そして香川照之。あり得ないほどうまい!洗濯物を畳む後ろ姿でちょっと振り返ったときの表情とか、吊り橋の上でのストーカーめいた挙動とか、法廷で何かが憑いているかのようにどもりながらも雄弁に話すさまとか、そして最後に微笑するカットとか・・・もうね、すげぇっす。
という、二人の熱演だけでも見る価値がある。

そして監督がうまいの。
前半のオダギリジョーの生活はオシャレなビデオクリップを見ているようだし、吊り橋のシーンはロードムービーのように「ゆれる」。チエのタケルへの接しかたなんてもう・・・微妙に男が逃げ出したくなる感じで、本当にうまい。たまんない。というか、ミノルはちょっと寓話っぽい感じがしたけれど、タケルとチエのあり方、セリフ等は人知を超えたリアリティだと思う。監督の、タケル的男とチエ的女への観察力は感動的だ。

脚本は、いろいろな取りかたがあると思う。私は一人っ子なので、兄弟が比較されたり、兄弟間で優越感や劣等感を感じたり、そういうことがリアルには分からないのだが、想像すると怖い。と同時に羨ましい気もする。そして、兄も弟も父も叔父も問題の女も、みな良い人でも悪い人でもなく、ちょっと業が深いだけの人たちだと感じる。
法廷ドラマではないので、事実がどうだったかということはどちらでもよくて、ただ、事実ってこういう風に不正確で曖昧なんだよなぁと気づかせてくれる。監督が脚本を書くのって、脚本の狙いどおりに監督できる分、一本筋の通った作品になるんだろうな。
蛇足だけど、母の葬儀のシーンで「女の裸撮るときは俺にも連絡してよ!」というおじさんと、ひげダンスの伊武雅刀は笑った。

評価
もう一度観たいか: ★★★★★(ぜひ観たい)
人に薦めたいか: ★★★★☆(面白いと思うけど人は選ぶかもしれない)
〔理由〕
重い話。ただ、最後にかすかな光が射して終わるのが救い。一人で集中して観るのが吉だと思う。劇場だと号泣できないし(たぶん劇場じゃなかったら号泣してたんだと思う)。あとオダギリジョーのエッチなシーンで視線に困るし(笑)。

コメントの投稿

みますた

そしてトラバさせて頂きました。
よかったっす。
3人それぞれの微妙な仕草とかが、
すっごい「ああ!」って感じで、
なんかこの年ぐらいになると、その心の内が多少読めるだけに、「うわぁww」ってなっちゃう、
そんな映画でしたね。
なんか、自分も大人になったな・・・って思いました。
(自ブログではもう少しまともな感想かいてます)
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